世紀を超えて愛され続けてきた神戸の味、手づくりの豚まんじゅう

老祥記

神戸元町にある南京町は、賑やかな呼び声と行き交う人の活気に包まれた異国情緒あふれる街です。その中で、ひときわ長い行列ができている豚まんじゅう専門店「老祥記」は来年で100年を迎えます。

【おいしく料理するのはこんな顔】
創業は1915(大正4)年。初代店主が作った豚まんじゅうが、「故郷の味を思い出す」と神戸港に着く中国船の船員さんや華僑の人に広まりました。「小さな店は、飲茶をする人でサロンのように賑わっていたそうです」と語るのは、三代目店主の曹英生さん。
この100年が順風満帆だったわけではありません。終戦後は焼け野原からの再スタート、さらに1995年の阪神淡路大震災で街は大きな被害を受けました。震災が起こったのは春節祭間近の1月17日。店主らはすぐに炊き出しを決め、自粛ではなく「活動することで地域を再生しよう」と、様々なイベントを実施しました。復興に向けた取り組みは当時多くのメディアで紹介され、明るい希望の星となったのです。「みんなでやろう、明日は今日よりよくしようと、ただただ一生懸命でした」と言う曹さんは、商店街の副理事長として東奔西走した日々を振り返ります。
11月9日に開催されるSweetsトレインに協賛して、限定で神戸産のネギを使うなど、地元の生産者や商店主らとのコラボレーションに理解がある曹さん。まだまだいろんなことを仕掛けてくれそうです。

【おいしい料理】
観光客や地元の人が並んでも食べたいという豚まんじゅうは、毎日手作業で13,000個作られ、次々にせいろで蒸し上げられます。麹を使って1日かけて自然発酵させる皮は、コシがあってもっちりとしているのが特徴。日本酒のような香りと共に醤油ベースのシンプルなミンチ餡を包み込みます。中国からの観光客が「中国で食べる豚まんよりおいしい」というほど旨みたっぷり。おいしいものが揃った南京町でもピカイチの味ですね。

ネギと豚ミンチのシンプルな餡を目分量で絶妙に取り分けていきます。

特製の皮で、手早く餡を包みます。その数は1分間に13個というから驚き!

せいろで蒸し上げられた熱々の豚まんじゅう。

小ぶりで食べやすいサイズに、ついつい数個をペロッと食べてしまいます。

広場の前の店は、今や中華街のランドマークのような存在です。

建て替え前の懐かしい写真が出てきました。歴史を物語っていますね。

老祥記

〒650-0003 神戸市中央区元町通2-1-14
TEL:078-331-7714 FAX:078-331-7714
営業時間:10:00~18:30(売り切れるまで)
定休日:月曜日

・JR神戸線、阪神「元町駅」から徒歩約5分