農業の未来を描く、IT技術を取り入れたハウス栽培

株式会社 東馬場農園

神戸市北区道場町塩田地区に一際目をひく背の高い大きなビニールハウスがあります。靴を脱いで上がるそのハウスの中は、従来の農業のイメージを覆すようなコンピューターで制御された空間。約2,000平方メートルと約4,000平方メートル、2つハウスでトマトを栽培しています。

【おいしいトマトを作っているのはこんな顔】
小さな頃から農家の大変さを骨身に沁みて感じていたという東馬場怜司さん。カーネーションや米を育てていた両親の姿を見て、「農業は絶対にやりたくない!」と思っていたそうです。ところが生物が得意で、物理が苦手。大学で農学部を選んだのは自然な流れでした。卒業後は農業資材メーカーに就職。研究開発部に所属し、全国の生産者を巡る日々。この時のご縁は今でも続いていると言います。仕事でたくさんの農家さんと出会ううちに、いつしか「しんどそう」という印象は、「伸びしろがある」という前向きな印象に変わっていきました。「やり方を変えれば、農業はもっと大きな産業になる」と東馬場さん。退職後、両親の土地を借り、2012年に事業を開始。2014年に農園を法人化しトマトメインの農家として新たな道へ出発しました。今では2人の従業員を雇用し、経営者としての顔ももっています。従業員は週休2日制にするなど、経営面でも農業のイメージアップに努めています。「学生が就職活動をする時に、農業も選択肢のひとつになれば」と、夢は続きます。

【ココがイチオシ!】
施設園芸の先進国とも言われるオランダ式のハウスでトマトを育てています。ハウスをモニタリングし、温度、二酸化炭素、湿度などのデータを記録。ハウス内の環境を常にコントロールしています。さらに、週に一度トマトの"身体測定"を行ない、数値を記録する徹底ぶり。しっかりと管理し、年間を通じて一定量のトマトを供給できる体制を整えることは、安定した雇用を生み出すことにも繋がると言います。
また、塩田という地名の通り、この地域の地下水には塩分が含まれています。塩を与えると、トマトはストレスを感じ、小さくなる分ギュッと味が濃くなるそうです。敷地内でくみ上げる塩分を含んだ地下水を利用することで、甘みと旨味があるトマトに育ちます。
子どもたちに農業に対し良いイメージを持ってもらいたいと、期間限定で収穫体験の受け入れも行なっています。

今年完成した高機能の第2温室。一般的なビニールハウスに比べ、背が高いのが特徴

まるで実験室のようなハウス内。虫や菌を入れないよう細心の注意を払っています

その日の気候などに合わせて厳しく設定された目標値に合わせ、ハウス内の環境を制御中

一番人気は甘みがずっしり詰まった大玉トマトです

近所に住むデザイナーの友人に依頼したという、お洒落なデザインの直売所

直売所ではカラフルなミニトマトの盛り合わせなど、珍しいトマトが手に入ります

東馬場農園

〒651-1502
神戸市北区道場町塩田690
TEL:078-203-6747
FAX:078-203-6747

[アクセス]
中国自動車道西宮北ICから車で約10分