大阪湾と明石海峡の豊かな恵みを受けて育った栄養満点の「須磨海苔」

すまうら水産有限責任事業組合

須磨では昭和40年頃、漁のできない冬のために海苔の養殖が始まりました。遠浅の地形を生かし、海に支柱を立てて養殖用の網を張る「支柱式」養殖法を採用していましたが、今は兵庫県で初めて導入した「浮流式」養殖を行なっています。「須磨海苔」は色が黒くツヤがあり、肉厚なのが特徴です。

【おいしい海苔を作っているのはこんな顔】
海苔の養殖をして15年になる営業部長の若林良さんは、自らも船に乗り、海苔の収穫を行なっています。この日も三杯の船が沖に出て収穫中。海水の温度が10~15度がもっとも海苔の成長に適した温度のため、12月~4月中頃が収穫時期です。養殖網は全部で2,500枚。一回の収穫で網1枚から板海苔が平均800枚作られるということから、どれだけ大規模かがわかりますね。
養殖網で育っている海苔は、周囲の環境や気候の変化を受け、日々成長していきます。海苔の状態によって、加工するときの配合などが変わるため、常にチェックは欠かせません。休日も釣りに出かける根っからの海好きは、小さな変化にも敏感に気付きます。
すまうら水産有限責任事業組合は須磨浦地区の漁師たちが集まり、2014年に設立されました。「組合を設立した一番の目的はコストを抑えることです」と若林さん。海苔は漁連に出荷されると、その場で選別されて価格が決まります。生産者側では価格を決めることができないため、利益を上げるためにはコストの削減が欠かせないと言います。これまで別々に、小さな機械で製造していた漁師たちが協力し、大型の機械を導入することで作業効率がアップ。すまうら水産では2台の大型機械を同時に稼働させ製造しています。

【おいしい海苔の作りの工程】
・貯蔵タンク(外設) 刈り取った生海苔はまずここへ。半日~1日ここで寝かせることで、紛れ込んでいた小エビなどが海へ帰って行きます。
・荒ゴミ取り機 流木など大きな異物を除去。
・洗浄機 海水で泥など海苔に付いた汚れを落とします。
・ゴミ取り機 生海苔を1・以下の隙間へ通すことで細かい異物を取り除いた後、荒切りに。
・タンク(室内) ここで一度タンクに貯めて海水とともに休憩。
・裁断機 ペースト状に裁断し、真水にさらして海苔を落ちつかせる。
・熟成機 真水とともに熟成させると海苔は赤色に変化します。
・調合機 完成する海苔の厚みを決めるのは、水と海苔を配合する割合。季節やその日の海苔の状態を読み、調合します。
・海苔乾燥機 一番大きな機械。調合した生海苔液を升状の容器に流し込み、紙を漉く要領で海苔を漉きます。余分な水分を捨て、スポンジで水分を吸い取った後、約2時間半かけて乾燥させます。
・選別機・金属探知機・異物検査機 乾燥の工程を終えた海苔を検査機へ通し、乾燥具合、破れ、欠け、異物が混入していないかチェック。
・折曲機 100枚づつの束に仕分け、帯をつけると完成です!

養殖網を持ち上げられる構造になっている、海苔を刈り取る潜り船

船の天井に付いた海苔カッターで海苔をどんどん刈り取っていく

キラキラと輝く太陽の光、栄養満点の海の恵みを受けて海苔はすくすく育ちます

刈り取った海苔はまずこのタンクへ流し込まれる

洗浄、裁断、熟成などの多くの工程を経て、生海苔はペースト状に変身

漉かれた状態の海苔。仕上げに、巨大な乾燥機の中へ

すまうら水産有限責任事業組合

〒654-0055 
神戸市須磨区須磨浦通6-61


JR須磨駅から徒歩5分