梅酒、梅シロップ、梅干し。日本特有の文化である「梅」に魅せられた梅酒ソムリエ

金谷 優さん

「赤心来福(せきしんらいふく)」。木箱に入れられた小粋な梅酒のネーミングには、「赤ちゃんのような笑顔でいると、福がやってくる」との意味合いが込められています。参加者自らの手で梅狩りをし、酒造メーカーのタンクに漬け込むこと1年。和歌山や水戸で開催された「梅酒の学校」で誕生した梅酒には、参加者一人ひとりの氏名が刻まれています。

【おいしく食べるのはこんな顔】 
梅酒ソムリエと薬剤師、ちょっぴりユニークな肩書で活躍中の金谷優さん。梅酒の魅力を広めたいという想いから、まず立ち上げたのが「梅酒の会」でした。おもに飲むことを楽しむ気軽なコミュニティで、とある声が耳に残りました。「お酒はあまり飲めないけれど、梅酒は好きなんです」。古来より、薬膳的な意味でも日本人の生活とつながってきた「梅」。だからこそ、梅酒は私たち日本人の身体に自然とマッチしているのかもしれない。さらに、おばあちゃんの漬ける梅干しに、各家庭のレシピで造られる梅酒。「そんな、梅のもつ文化的な背景に惹かれました」と金谷さん。日本特有のこの素晴らしい文化を伝承していかなければ!という使命感にも駆り立てられ、梅が主役のあれこれを企画しはじめました。
その中のひとつ、2013年からスタートした「梅酒の学校」は、和歌山の農家や梅酒メーカーの賛同を得て実現。自分で狩った梅を丁寧に手洗いし、酒造メーカーのタンクに漬け込んで商品化するという、まさに1年間かけて梅酒を学ぶプロジェクトなのです。「娘が嫁ぐ時にもたせてやりたい」「おじいちゃんに長生きしてほしい」など、参加者それぞれの、梅酒に対する想い。収穫の時の満面の笑顔や、タンクに入れる時の「おいしくな~れ」という合言葉など、金谷さん自身も毎回たくさんの癒やしとパワーをもらっています。

【おいしい神戸】 
3回目となる今年は、和歌山、水戸に加えて岡山や奈良でも開校予定。神戸についてたずねてみると、そう遠くない時期にカタチにできれば・・・との嬉しい答え。「赤穂や篠山といった豊かな梅の産地、それから、神戸の酒蔵といえば灘五郷!岡本の梅林もありますよね」と、頭の中でのびのびと設計図が広がっているようす。
また、梅酒の新しい楽しみ方として、中華料理とのマリアージュも提唱。紹興酒や桂花陳酒といった定番のお酒同様、キリッと強めの炭酸で割った梅酒は食前酒にもぴったりです。元町の中華街のレストランとのコラボはどうだろう?と、どんどんアイデアが広がります。さらに、神戸の老舗パン屋「サ・マーシュ」と作り上げた梅の実パンなど、一歩ずつ実績を積み重ねる日々。「神戸、大好きですよ。だからこそ、僕の得意分野である梅酒で、何か恩返しがしたいんです」。梅酒ソムリエの真摯な想いと情熱が、いろんな形で実を結んでいます。

梅酒の学校で造った梅酒「赤心来福」。参加者全員の無邪気な笑顔に似合うネーミング。

一年で最初に花を咲かせ、やがて実を結ぶ梅。昔から縁起がいいと親しまれてきました。

にぎやかな「梅酒まつり」はじめ、さまざまなイベントも各地で開催中!

おいしい梅酒を楽しむオリジナルの盃を。2013年の「梅酒の学校」では陶芸体験も好評。

「おいしくなぁ~れ」。一年後を楽しみに、願いをこめて大きなタンクに漬け込みます。

口コミだけで毎回100名近くが参加。タンクには全員の寄せ書きが添えられます。

ブルーダイヤファクトリー

一般社団法人日本梅酒協会代表理事

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TEL:090-4567-2749 JR・阪神「元町駅」から徒歩約5分
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