心身ともに成長させてくれる「食」。その大切さを伝え続けたい。

坂元 美子先生

三宮からポートライナーで約10分。「ポーアイ4大学」のひとつ、神戸女子大学には、スポーツ栄養学を専門に学ぶカリキュラムがあります。2008年春、新設された「健康福祉学部・健康スポーツ栄養学科」に准教授として就任した坂元美子先生。おもに献立作成や調理実習、栄養計算等を学ぶ講義やゼミ運営をベースに、京都橘高校サッカー部やヴィッセル神戸・ジュニアユースでの栄養指導、各地でのセミナーの講師、さらにはコラムやレシピの執筆など、その活動のフィールドは実に幅広く、多彩な分野で熱い支持を受けています。

【おいしく食べるのはこんな顔】 
常に柔和な笑顔を絶やさず、パワフルに飛び回っている坂元先生。そんな先生の出発点となったのは、今から20年前のこと。オリックス・ブルーウェーブ(現・オリックス・バファローズ)の球団専属管理栄養士を務めたことでした。在職中、チームは見事日本一を達成!以来20年間、様々なチームのプロ選手や指導者をはじめ、プロやオリンピック選手を目指す中高生、そして、その保護者の方々を対象に、あらゆるシーンで栄養指導に携わってきました。特に、成長過程にある中高生たちにとっては、食事=トレーニングのひとつといえるほど、大切なもの。けれども、ここ最近の子どもたちは偏食が目立ったり、そもそも食べることが苦手だったり。「まだ身体が完全にできていないからこそ、スポーツで消費する以上に食事でしっかり栄養をとってほしい」と、日々の積み重ねの大切さを伝えています。部活を頑張る子どもたちに、バランスのよい食事を。そんな願いから考案した「にじ色理論」は、虹がもつ七色にあわせて、必要な栄養素を赤、黄、緑・・・と7つの色に分類することから始まりました。「食卓の上に七色の虹を作りましょう」。毎日の献立作りに頑張るお母さん方を応援すると共に、「つらいトレーニングの先には、虹色の世界がある」そんなあたたかいエールも込められています。

【神戸への想い】 
オリックスでの勤務が始まろうとしていた平成7年1月、阪神淡路大震災を経験しました。あれから20年。震災を知らない世代が多い今の職場で、教育者として、そして、震災体験者として、伝えられることはなんだろう?そんな思いが、ふと頭をよぎりました。神戸に根ざした大学ならではの「災害時の食事・栄養管理実習」。これは、火を使わずにおこなう調理実習をはじめ、災害を想定したうえでの実践的な授業です。「生きていくうえで食事は必要不可欠なもの。だからこそ、栄養に携わるひとりの人間として、常にそのスキルと知識を役立たせたい」。そんな想いを、教え子たちとも共有できればと願っています。
大学時代からはじまり、神戸を拠点とする球団での管理栄養士を経て、縁あって母校で教壇に立つ現在。「海と山があって、自然豊かでどこかホッとさせてくれる。一日の大半を過ごすこの街こそ、今の私のベースですね」とニッコリ。新鮮な魚介類や海藻、神戸米や地場野菜など、スポーツ栄養学的に見ても恵まれた食材がそろう、神戸。今後は、自身のフィールドワークにもその豊かな食材をどんどん取り入れていきたい、と語ってくれました。

栄養指導を担当している京都橘高校のサッカー部から、待望のプロが誕生しました!

「食育」の切り口から、資料やスライドを使って小学生たちにもわかりやすく伝えます。

2008年発行の「にじ色式部活レシピ」。バランスの良い献立や先生のコラムを多数掲載。

緻密な体力測定や栄養に関する講義で、部活に励む中高生たちをバックアップします。

「スポーツ栄養学Ⅱ」の講義。毎回多くの学生が出席し、熱心に耳を傾けます。

「将来は坂元先生のように・・・」熱意をもったゼミ生たちと和気あいあいと活動中。

学校法人行吉学園 神戸女子大学(ポートアイランドキャンパス)

〒650-0046 神戸市中央区湊島中町4丁目7-2
TEL:078-303-4811 神戸新交通ポートライナー「みなとじま」駅から徒歩約5分
http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/